|
『氣圧法の発見』 藤平光一
氣と健康の関係を知る。
私が、『氣』の力を用いて、病を癒せることをはじめて知ったのは、第二次大戦中、中支(現在の中国湖南省)の最前線でのことであった。食あたりをしたらしく、ある晩、激しい腹痛に襲われた。所持していた薬を飲んでも、少しも効き目はなく、断続的な腸わたをかきむしるような痛みに悩まされた。昔から、「手当てをする」とういうことばがある。手には何か、力があるのではな いかと考え、指先に一生懸命氣を集中して、腹全体を圧していると、痛みが和らいで来た。その中、下痢が始まった。少したつとまた痛む。指で圧していると下痢が起きる。一晩に何と17回便所にかけ込んだ。悪いものが、皆出てしまったので、明け方には、完全に痛みがおさまり、そのまま行軍の指揮をし、食事も普通にしたが、何ともなかったのには、我ながら驚いた。
その後、眼瞼炎と結膜炎を併発した。子供の頃、よくそれを患ったのであるが、戦地で再発したのだった。或る朝、起きようとしたら目脂で眼が開けられない。目を洗って暫く開けたが、瞼の裏がごろごろして、長く開けてはいられない。薬もない戦地で、このままでは戦争どころではない。「よし、奥の手だ」と指先に氣を集中して、瞼のあたりを軽く圧した。30分もたつと、瞼の裏のごろごろがとれてしまった。次にまつ毛の所を圧していると、これもからっとしてきた。一日に何回かくりかえして、3日目の朝には目脂も出なくなり、完全に治った。それ以降、今まで50数年、一度も再発しない。
氣はすべての人がもつ実在の力
自分が体験しただけではない。何しろ最前線のことだから、医者も薬もあてにならない。といって腹痛や胃痙攣で転げまわる部下を放ってもおけない。そこで、指に氣を集中して圧し続けていると次第に痛みが治まる。そして不思議なことにそのまま再発しないのだった。終戦後、帰国して私はまた、合氣道やその他の修行を始めた。合氣道の稽古中に、捻挫や筋を痛める者もある。そんなものは、氣で圧すと、帰る迄には治ってしまう。骨折などは、そう簡単にはいかないが、ギプスをとったあとの治療には、驚くような効果があがった。
噂を聞いて、近所の人々もいろいろと言ってきたが、これらもおもしろいように良くなった。みんな、私が特別な治癒の超能力を持っていると言い、私自身も一時は、そううぬぼれかけた。しかし、私の氣の研究が進み、天地に対する洞察が深まるにつれ、その間違いに氣が付いた。
戦前は、どこの家でも手押しポンプの井戸を使っていた。水が出なくなると、これに、少しずつ水を入れながら、把手を動かすとすぐに水がでてくる。これを「呼び水」という。氣が欠乏し、自分の力で回復できない人に、氣を注入すれば、これが「呼び水」となって、再び、本人の生命力が活動しはじめる。そして、怪我や病を修復できるのである。
ということは、この力は私だけが持っているのではなく、天地から氣を享けて、この世に生れてきた総ての人が持っている力である。それなのに人々は、氣の実在すら氣づいていない。ましてや、自分が天地からそういう力を与えられていることを知らないでいる。
ハワイで名づけられた「氣圧法」
昭和28年、私は、はじめてハワイへ合氣道の普及に行き、1年間滞在した。その折もむろん、稽古中の故障は、みなその場で治した。それを見ていたお弟子さん達が、びっくりして、「先生、私たちには、それを学ぶことはできませんか」という。「人間はみな、天地から『氣』を与えられている。だから、『心身統一』を会得すれば、誰でもできる。」と答えたら、ぜひ教えてほしいという。そこで帰国前に、指導者全員を集めて特別指導をした。そして、この時、初めてこれを「氣圧法」と名付けたのである。それ以後30数年、ハワイには、氣圧法の熟達者が、沢山育っている。帰国後は、とりたてて「氣圧法」としては教える機会もなかったが、それでも話を聞き伝えて来る人々が次第に増えた。
2時間でぎっくり腰が癒えた!
こんなこともあった。
親しい会社の社長が、自分の主催する大事なパーティーを3日後に控えて、ぎっくり腰になった。私が、あいにく出張中だったので、あらゆる治療を受けたらしいが、痛みは一向に去らない。身動きひとつできないでベッドの上で痛みと格闘していたらしい。私は帰ってそのことを聞き、懇望されて飛んで行った。唸り続けている社長に聞いた。
「パーティーまで、どれくらい時間がありますか。」
2時間ほどだという。「では」と、30分間氣圧したら、おそるおそるではあったが、ひとりで立ち上がって、トイレに行って来た。更に30分氣圧したら、完全に治ってしまった。3日間のヒゲを剃り、シャワーをあびて、タキシードに着替え、社長は颯爽とパーティーに出席したのであった。
このようなぎっくり腰やら、テニス肘、交通事故のムチウチ症、膝の水たまり、肩こり、扁頭痛、生理異常や便秘等々、病院ではあまり相手にされないが、日常生活には大いに支障をきたすもろもろの故障。これらの大半は、氣の欠乏から起きるものである。だから、氣を送りこんで、本人の生命力を活性化すれば、あとは自分自身の力で回復するのである。
人々に求められるまま、私は、できる限り氣圧法を指導してきたが、私ひとりの手では、おのずと限界がある。責任を持って、「氣圧法」を正しく指導できる専門家養成の必要を痛感し、「氣の健康学院」を開校した。すでに900名近い氣の健康学士が、「氣」の力を発揮して各地で活躍し、世の人々に感謝されていることは、私の喜びにたえないところである。
|
|
□氣圧法個人講習
氣が生命力を活発にする
氣圧法とは、天地の氣の力で生命力を強くする方法として、創始者 藤平光一が昭和18年に太平洋戦争の最中、中支(現在の中国、湖南省)において、医者も薬もない所で自らの身体の病と向き合う中で発見されました。氣圧法個人講習は、氣の出る指先から身体の故障部分に氣を送り込むことによって、血行を良くし、生命力を活性化させ、心身ともに健康を取りもどす方法を学びます。氣圧法には以下のような特長があります。
1_心身をリラックスさせ、心も身体もプラスに変えられます。
2_グイグイと力で押したり揉んだりしませんので、 張り返しなどがおこりません。
3_血液の流れがよくなります。
4_重い病氣の早期発見の手助けになります。

受講時間は1回50分です。費用は各地区で異なりますので、詳しくは心身統一合氣道会にお問い合わせください。氣圧法個人レッスンの受講を希望される方は、予約制となっておりますので、お電話、又はFAXにて事前にご予約ください。受講の際には、薄手の衣類(トレーニングウェアなど)と白い靴下をご持参ください。

問い合わせ先
氣圧法に関してのお問い合わせはこちらまで。 |